プログラマーはブラックな職業?

初めに

皆さんはプログラマーという職業についてどんな印象を持っていますか?プログラマーは私たちが普段の生活の中で使っているスマホのアプリやパソコンのアプリケーションなどを開発及び制作している職業であり、まさに世界中で陰から生活を支えている職業と言っても過言ではありません。

しかし、馴染みがない人は仕事内容がイメージしにくいため、どうしても「ブラックな環境で働いているのでは?」と思う人も少なくないでしょう。実際、プログラマーの仕事はやることが山のようにありますし、個人の実力が物を言うような業界なのでブラックだと思われても仕方がありません。

しかし、プログラマーの業界全てがブラックというわけでは決してありません。確かに課題はありますが、黙々とプログラムを書き起こすのが苦ではない人ややりがいを感じる人にとっては天職だと言えます。それでは、プログラマーはブラックな職業なのかご説明しましょう。

プログラマーという仕事はズバリブラック?

プログラマーという仕事がブラックだと言われてしまうのには様々な理由があります。働き方や給与など、様々な問題が目立っているからこそブラックだと言われてしまうのは致し方ないでしょう。しかし、プログラマーという職業は必ずしもブラックとは限りません。

確かに休日出勤が多かったり残業が多かったり、給与が少なかったりと様々な問題がありますが、企業によっては休日出勤を行っていることがなければ残業もほとんどなく、給与も高いなど優良企業も存在します。

ここでプログラマーがブラックだと言われていることに対する課題を挙げてみました。

課題①働き方
課題②給与
課題③会社選び

以上の3つの課題を踏まえた上で、なぜこれらが課題となっているのかご説明しましょう。

課題①の理由

課題①の働き方についてですが、そもそも一般的なシステム開発は要件定義→設計書作成→コーディング→テストの順番で行われます。この中で要件定義と設計書作成はシステムエンジニアが行う仕事なので、プログラマーの出る幕はありません。コーディングを行うこともなく、もちろんシステムエンジニアも大変苦労する部分はありますが、プログラマーに比べれば楽な仕事です。

そしてコーディングとテストがプログラマーが行う仕事になります。システムエンジニアは上流工程、プログラマーはいわゆる下流工程を行いますが、この下流工程が非常に激務であることがほとんどです。プログラマーは設計書の通りにコーディングを行わなければならず、期限も迫ってくるので一分一秒も無駄にできない状況が続きます。

プログラマーはプログラミング言語を用いてコードを書き込みますが、中にはたくさんのコードを書き込まなければならず、テスト段階で疲労が蓄積されているケースがほとんどです。期限に間に合わせなければならないので大変な激務であり、そんな働き方に不満を持っている人も少なからずいるでしょう。

だからこそ休日出勤や残業が非常に多いというイメージが定着しつつあるのかもしれません。ただ、会社によっては休日出勤が全くなかったり、残業も数十年で数えるほどしかなかったりするケースもあるので、いかに会社が働きやすい環境を作れるかが課題となるでしょう。

ブラック会社における残業が多い原因の一つが、スケジュール設定の見通しの甘さが挙げられます。最初に行うのは、システムエンジニアがクライアントと話し合ってどのようなプログラムを作成するのかを決める設計段階です。

その設計段階でクライアントとの意見がまとまらなかったりすると、設計のスケジュールが遅れてしまいます。このことから、当初予定していたスケジュールに間に合わせるように開発工程を急がせるようにプログラマーに指示を出すようになります。

また、スケジュールを作成するプロジェクトマネージャーの能力が低いといった理由から、スケジュールミスが発生してプログラマーが残業してまで尻拭いをするような事態になってしまうのが大きな要因です。

プログラマーにとって開発工程の期間に余裕があれば安心して開発に取り組めますが、開発工程の期間が短いと納期に間に合わせなければならないので多忙を極めるでしょう。余裕があってこそ最適なプログラムが組めるのに、残業をしてまで納期に追われるようでは質も落ちてしまう可能性があります。

もちろんスケジュールを見直す選択肢もありますが、決められた期間内で予算を組んでいるので納期を変えることは難しいでしょう。

本来のスケジュール通りであれば一人一人に与えられた仕事をこなすだけでいいので、残業することはほぼありません。しかし、それはホワイトな会社における解釈でもあります。会社によっては月々に行う一人分の仕事量が、二人分の仕事量をこなさなければならないケースもあるのが現状です。

一人一人の仕事量を増やしてこそ利益が出せると会社側が考えているなら、その会社はブラックだと言えるのではないでしょうか。

月々に行う一人の作業量を計算する場合、1ヶ月を約20日稼働するというのが一般的です。つまり、一つの仕事が20日以内で済むなら一人分の仕事になります。しかし、一つの仕事が30日かけなければならない、一人でその仕事を行う場合だと1.5人で行わなければならない仕事となります。
一人の月の仕事量を計算する場合、1ヶ月の稼働日数は20日が一般的です。月20日で仕事を見積ることを一人月と言いますが、一人月の仕事量はプロジェクトマネージャー又はグループリーダーのさじ加減になります。よって、ブラック会社はそれ以上に儲けようとする為、一人月を30日などで計算したりします。
当然ながら、残業を行わなければいけなくなります。

これが40日かけなければならない仕事の場合、一人でその仕事を行う場合だと二人分の仕事を一人で行うことになるでしょう。個人の能力によってはもっと早くこなせるかもしれませんが、今回の計算は個人の能力に差がない場合の計算方法になります。

課題②の理由

そして課題②は、給与の問題です。基本的にプログラマーの平均年収は一般的に300万円~500万円とされており、仕事が忙しい割に年収が低めというところがブラックだと言われているようです。プログラマーは基本的に長時間作業が続くことがほとんどなので、この年収ではモチベーションも上がりにくいでしょう。

プログラマーの人数は基本的に増加傾向にありますし、これからも人工知能などITの分野が発展する可能性が高いので平均年収も上がるかもしれません。こんなに年収が低いのではプログラマーとして続けられるのか気になるところですが、年収を上げる方法は少なからずあります。

実は給与が高めというのは正しい言い方ではありません。正確には、その仕事に対する報酬として給与が決められていると言えます。つまり、一見すると給与が低いと感じていても、その仕事量に対する相応の報酬であれば、給与は低くありません。

給与が高いということはそれだけ多くの仕事を求められると言えるので、能力や技術力、難しい工程作業をこなすほど相応の報酬が支払われるでしょう。最初から給与が高い仕事がやりたいなら、それに見合った仕事ができるというアピールをしなければなりません。

IT業界において自分の給与が仕事量と比べて妥当ではないと感じ、1つの会社で2年~3年ほど経験を積み重ねてから給与を上げるために転職する人もいます。しかし、給与を上げるためだけに転職したいと考えているなら、将来的に厳しい環境に身を置くことになるでしょう。

きちんと経験を積み重ねてこそ給与も比例して得られるので、IT業界は自身を高めてこそ相応の給与が得られると言えます。

課題③の理由

最後の課題③は、会社選びです。上記の働き方や給与の課題は会社選びに関係しています。そもそもプログラマーがブラックだと言われているのは、そこで働くプログラマーにとって非常に辛い作業環境だからです。

ただし、これは会社によって作業環境が大きく違います。会社によっては休日出勤や残業ばかりで給与が低い限りなくブラックと思える会社も存在しますが、逆に休日出勤や残業がなく、給与も高いホワイトな企業も存在します。

これからもプログラマーは必要とされる存在ですし、何より人工知能などの急速な開発によってプログラマーの人数は大いに越したことはありません。その中でブラックなのかホワイトなのか見極めなければなりませんが、素人目で判断するのは難しいと考える人もいるでしょう。

ただ、会社の資産が多いほどホワイトの傾向があり、少ないほどブラックの傾向があることを覚えておきましょう。資産が少なければ自然と薄給になりやすいので年収が少なくなるため、会社にとっては社員を長時間働かせなければ相応の利益が出せないと考えています。

逆に資産が多い会社はそれだけ余裕があるので、社員の年収は高めに設定されている傾向にあります。もちろんその収入に見合った作業をこなす必要性がありますが、与えられた仕事をきちんとこなしているなら問題はありません。

また、週休二日制でも休日出勤や残業がほとんどなくても、会社にとってはいつも通り一定の利益が出ているので無理に社員を働かせなくても余裕なのです。これが一般的なブラック企業とホワイト企業の大きな違いだと言えるでしょう。

会社選びの時点で会社の情報を調べ上げ、年に社員が何人辞めているか、給与はどれくらいなのか、資産はどれくらいあるのかなどが分かれば、就職の際に失敗することはほぼないでしょう。つまり、全ては会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。

改善できる方法

状況の課題3つを踏まえて、改善できる方法はあります。それは、『会社選びに失敗しないこと』です。

会社選びに失敗してしまうからこそ働き方や給与の問題が発生するので、会社選びに失敗しなければ課題は改善できるでしょう。しかし、今現在プログラマーとして働いている人や、これからプログラマーとして働こうとしている人にとって、どのように会社を選べばいいのか分からない人もいるのではないでしょうか?

会社選びのポイントは、以下の通りです。

・儲かっている会社
・ハローワークの求人を避ける
・労働時間の長さを確認する
・就職コンサルティングを活用する

基本的に以上のポイントを意識して会社を選ぶのがおすすめです。

特に儲かっている会社は余裕がある証拠でもあるので、プログラマーを働かせすぎることはありません。上述したように余裕がある会社ならプログラマーにとって過酷な労働を強いてくることはほぼありませんし、あったとしてもきちんとした手当があるはずです。

儲かっていない会社はその分余裕がなく、不利な状況だと分かっていても仕事を受けることになります。通常よりも安い仕事を受けていれば自然と社員に支払う給与も下げなければならないので、プログラマーにとってブラックになりかねません。

仕事を取ってくることができなければ発注元から足元を見られることになるため、ますますブラックになるでしょう。また、ハローワークの求人は逆に情報が少なすぎるので、本当にブラック会社ではないのか判断しにくくなります。

確かにハローワークに行けば仕事は山のようにあるかもしれませんが、求人票に記載されている情報が嘘だったというケースも少なくありません。質が悪いのは、実際に記載されていた給与が低かったり、あるはずの保険がないことになっていたりと様々です。

もちろんハローワークにある全ての求人が悪いわけではありません。きちんとした優良企業に巡り合えることもありますし、決して選択肢の一つにならないとは言いません。ただ、鵜呑みにできない情報が多いということを知っておきましょう。

さらに、面接の際に労働時間の長さを確認することも大切です。これから働くにあたって労働時間の長さを確認するのは悪いことではありません。むしろ自分がこれから働くかもしれないのに、労働時間の長さが分からないようでは不安が募りますよね。

特に休日出勤があるのか効くのを憚られると思っているかもしれませんが、もし熱意がないと見られたり印象が悪くなったりするようであれば逆に信用できないと言っていいでしょう。何故なら、ホワイト企業ならきちんと答えてくれるからです。

よく「何時間でも仕事ができます」「どんなに忙しくてもしっかり働けます」といったアピールをする人がいますが、それはブラック会社にとって格好の的になってしまいます。ブラック会社に就職して後悔しないためには、どのくらい忙しいのか確認するのを怠らないようにしましょう。

もし会社選びに自信がないなら、就職コンサルティングを活用するのがおすすめです。就活コンサルティングは無料で利用することが可能で、面接では効きにくいことが聞けたり、自分が希望する働き方にマッチする会社を選んでくれたりします。

場合によっては公開されていない非公開の求人を手に入れることもできますし、自分の代わりに企業とやり取りをする代役をお願いすることもできるなど、就職に強い味方になってくれます。ブラック会社に就職しないためにも、特にブラック会社か見極める自信がない人は就職コンサルティングを利用するのがおすすめですよ。

まとめ

プログラマーはブラックな職業だと思われがちですが、実際はブラックな職業ではありません。確かに仕事量は多く、覚えることもかなりあります。しかし、会社選びに失敗しなければブラックな環境で働くことがなく、余裕を持って働けるでしょう。
会社選びのポイントを押さえて、有意義なプログラマー人生を歩むのがおすすめですよ。

筆者が思うところ、ブラックとは残業が多いとかではなく、精神的に追い詰めることをする会社及び上司と思っています。
規模のある会社では、管理職に雇われ感を感じる人が増えているように思えます。
会社のためと思って仕事をしている人は少く感じます。

今の会社では、一つのミスを犯すことで出世できなくなる会社があります。
その上で、出世のためミスを部下に押し付ける管理職も少くありません。
管理職が、部下に対してのパワハラスメントを行い、仕事の遅れを毎日のように攻める。
そんな中、社員は日を追う毎に精神的に追い詰められていき、逃げ場がなくなります。

まさしくこのような会社をブラックと言うのではないかと思っています。

また、このような管理職がいるような会社は経営者も疑った方が良いと思います。
これは、会社に入ってみないとわからない事ですが、自身の将来のためには我慢せず判断は俊敏に行うことではないかと思います。